ブッシュ・ド・ノエル カラメル風味
市販のお菓子を使ってにぎやかに飾りつけてもよし、シンプルなデザインで大人のケーキに仕上げてもすてきです。
写真: 鈴木 雅也
*全量
*生地を冷やす時間、メレンゲのマッシュルームをつくる時間は除く
材料
(直径9cm×長さ25cm 1本分)
- 【カラメルバタークリーム】
- ・生クリーム 80g
- ・グラニュー糖 200g
- ・バター (食塩不使用) 250g
- 【ビスキュイ】*23cm×27cm
- ・薄力粉 50g
- ・コーンスターチ 20g
- ・グラニュー糖 70g
- ・卵 (大きさは大。卵黄と卵白に分けておく) 3コ
- 【シロップ】
- ・グラニュー糖 50g
- ・水 100ml
- ・ラム酒 大さじ1+1/2
- ・ミルクチョコレート 40g
- ・くるみ 40g
- 【飾り用】*このほかに、市販のクリスマスオーナメントを飾ってもよい。
- ・チョコレート (棒状) 適宜
- ・メレンゲのマッシュルーム 適宜
- *下準備参照
- ・アラザン 適宜
- ・粉砂糖 適宜
- 【メレンゲマッシュルーム】
- ・卵白 1コ分
- ・グラニュー糖 30g
- ・粉砂糖 30g
- ・ココア 適宜
下ごしらえ・準備
1 バターは室温に戻しておく。
薄力粉とコーンスターチは合わせてふるっておく。
オーブンを220~230℃に温めておく。
2 型に薄くサラダ油をぬり、オーブン用の紙を敷き込む。
幅5cm程度の厚紙にギザギザの切り込みを入れる(模様づけ用)。
【メレンゲマッシュルーム】をつくる
3 卵白を泡立て、ゆるく角が立つようになったら、グラニュー糖を3回に分けて加え、そのつど混ぜ合わせる。角がピンと立つようになったら粉砂糖を一気に加えて混ぜ、つやのあるメレンゲにする。
4 丸型口金をつけた絞り出し袋で、オーブン用の紙の上にかさと軸の形に絞る。
5 110℃に温めたオーブンで1時間30分、焼く。
6 粗熱が取れたら、かさの下に穴をあけ、チョコレートクリームをぬり、軸を差し込む。かさにココアをまぶす。
! ポイント
密閉容器に乾燥剤を入れて、冷蔵庫で1か月は保存できる。
つくり方
生クリームにグラニュー糖50gを加え、九分立てに堅く泡立てる。
なべにグラニュー糖150gと水50mlを入れ、中火にかける。時々なべ肌に飛んだシロップを水でぬらしたはけでふき取る。濃いめのカラメル色が全体についたら、火から下ろす。
1を一気に加え、よく混ぜ合わせたら、完全に冷めるまでおいておく。生クリームを堅く泡立てておくと、混ぜたときに、カラメルが飛び散ることがない。
クリーム状に練ったバターを3に少しずつ加え、そのつどハンドミキサーなどでふんわりとするまで混ぜ合わせる。
卵白を泡立て、ゆるく角が立つようになったら、グラニュー糖を3回に分けて加え、そのつど混ぜ合わせる。角がピンと立つようなしっかりとしたメレンゲにする。
溶きほぐした卵黄を加え、軽く全体を混ぜ合わせる。
ここで混ぜすぎるとメレンゲの泡が消えてしまうので注意。
薄力粉とコーンスターチをふるい入れ、ボウルを回しながら生地をゴムべらですくい上げるように、サックリと混ぜ合わせる。
型に生地を流し込み、カードなどで平らにならす。最後に生地の縁とオーブン用の紙の間を指でぐるりとなぞり、焼いたあとで紙がはがれやすいようにしておく。オーブンを200~210℃に設定し直し、10~12分間焼く。
焼き上がったら、オーブン用の紙を敷いた網の上に型ごとひっくり返し、型をはずす。荒熱が取れたら、全体をラップフィルムでふんわりと覆い、完全に冷めるまでそのままおいておく。
【シロップ】をつくる。なべにグラニュー糖と分量の水を入れ、火にかける。グラニュー糖が溶けたら、火から下ろし、荒熱が取れたらラム酒を加える。
チョコレートクリームをつくる。4から100gを取り分け、湯せんで溶かしたミルクチョコレートを混ぜ合わせる。
くるみは150℃に温めたオーブンで15分間焼き、冷めたら粗く刻む。
9のオーブン用の紙をはがし、生地より一回り大きいオーブン用の紙の上にのせる。向こう側の縁を端から1cmのあたりから斜めに切り落とし、左右の端は5mm程度を切り落とす。巻きやすいように、手前側に3~4本の浅い切り込みを入れる。
全体に10の【シロップ】をはけでぬる。
4の【カラメルバタークリーム】を薄くぬり広げ、その上にくるみを散らしたら、手前から巻く。あとはめん棒を使って、オーブン用の紙を締めながら巻くとよい。
オーブン用の紙を巻いたまま、上からラップフィルムで覆い、巻き終わりを下にして冷蔵庫で30分間冷やす。
冷蔵庫から出し、表面に10のシロップをはけでぬる。全体に4のカラメルクリームをたっぷりとぬり、両わきは絞り出し袋を使って、底面近くに丸く11のチョコレートクリームを絞り出し、その周りをカラメルクリームで囲むように絞り出す。
用意した厚紙で表面をなぞり、模様をつけたら、冷蔵庫で1時間冷やす。
両端のクリームの表面を温めた包丁で薄く切り落とし、年輪の模様を出す。
11のチョコレートクリームでつるや葉を描き、好みの飾りをつける。
このレシピをつくった人
伊藤 栄里子さん
フランス・パリで製菓を学び、神奈川県鎌倉市内で洋菓子教室を主宰しながら、テレビや雑誌でも活躍。洗練された味とわかりやすい理論で人気。
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